 |
先輩の姿を見て、新人施工管理技術者は成長していきます! |
新人研修を終えて、私が一番最初に担当したのは東京都港区の43階建ての超高層テナントビル「汐留シティセンター」の新築工事でした。先輩の後について現場を回り、配管工事というものを実際に見たり、施工管理の仕事を先輩の姿を見て学んだり、はじめのうちはそれだけで手いっぱいでした。 実際の作業をお願いする職人さんは自分の父親ほどの年齢の方も少なくありません。当初は会話するのにも、おっかなびっくり。ですが、わからない事や作業工程の相談をしていくうちに、会話の糸口をつかめるようになりました。分からないことばかりでしたが、施工管理という仕事がどのようなことかを知ることができました。
二番目の現場は渋谷区の15階建てマンション。当社としては比較的小さな現場です。そのため、施工の作成や職人さんへの指示なども、ちょっとずつ任せてもらえるようになりました。 施工図というのはゼネコンや設計事務所などが作成した設計図を元に、現場で実際の作業をおこなうために作成するもの。建物には給排水管だけでなく、電気の配線や空調の配管も行われますし、実際に作業をしてみたら設計図通りには収まらない、ということがほとんど。そこで私たち施工管理技術者が作業の進捗を見ながら、作業のための施工図を作成するのです。 この施工図の通りに作業してもらえるよう、職人さんに内容を説明したりチェックするのも施工管理の重要な仕事。職人さんはこの道何十年のベテランですから、作業のことは私よりよっぽどよく知っています。「これじゃ、できないよ」職人さんからの言葉に、現場の厳しさを感じながらも、仕事を覚えていきます。この現場ではかなりの実務も任せてもらえたため、施工管理の基礎知識は身に付いた気がします。 |
 |
施工図ひとつにも“こだわりや個性”があります。思い通りに作れる喜びを感じました。 |
三つ目の現場は港区の32階建て超高層マンション。このプロジェクトには最初から参加したため、完成までに約1年半の長丁場です。入社から1年近く経っていますので、ようやく施工管理っぽい仕事ができるようになってきました。 しかし「ようやく完成した」と思って蛇口をひねったら水が出なくて、慌てて調べたら、配管のし忘れがあったり。一人前になる過程で失敗はつきものですが、施工管理というのは「間違えた!けど、黙っておこう」などということをすると、大変な問題に発展します。その時は怒られても、ミスは素直に報告し、速やかに修正する、そして次の現場に必ず活かすようにしています。この現場が完成する頃、気がつくと3年目を迎えていました。
四つ目の現場は、六本木「東京ミッドタウン」の高級ホテル、リッツ・カールトン。私はこの時、初めて自分の担当区域を持ち、地下5階から地上5階までを担当することになりました。施工管理技術者として、いよいよ一人前の扱いです。施工図を作成するところから、一人で担当。施工図ひとつとっても、私たち技術者にはそれぞれの個性やこだわりが出てきます。自分の書いた図面通り、本当に形になっていくのを目にして、この仕事のおもしろさを実感しました。 実を言うと、この仕事に配属された時、一度だけ「このまま続けるのは、無理かもしれない」と思ったことがありました。初めて現場を目にして、あまりの規模の大きさに不安になってしまったのです。しかし、ここで諦めたら、一生六本木を歩けない。周囲の励ましもあって、なんとか踏みとどまりました。こんな経験は、施工管理技術者のみんながすることなのだと思います。 工事が終了したのは2007年の3月。2年半の工事を終えて、入社丸5年を迎えました。私事ですが、この工事の最中に結婚。工事が終わり、妻を初めてミッドタウンに連れていった時は、それはもう晴れがましい気持ちでしたね。この仕事、やってて良かった…と。 |
 |
はじめての現場代理人。仕事の半分ぐらいは身に付いたのかな、と思っています |
入社6年目、現在、取りかかっているのが東京丸の内での超高層ビルの新築工事です。この現場からは、このビルに入る機械室の工事において、ついに現場代理人(施工管理のトップの一人)として参加することになりました。 代理人になると、施工図や現場の監督だけでなく、予算や工期の管理、一緒に現場に入っている他の工事会社との折衝なども重要な仕事になってきます。その分、工事の現場に出る時間は少なくなって、1日に1〜2時間でしょうか。その他の時間は現場を後輩に任せ、現場事務所でのオフィスワークになります。 また、協力業者やメーカーとの料金交渉などの仕事も担当するようになり「単なる現場の技術者ではないのだな」ということを日々実感しています。この現場が終了するのは2009年4月の予定。いよいよ入社8年目、30代を迎える頃に、無事、完成しているはずです。
新人施工管理技術者が、なんとか一人前に成長するまで、駆け足でご紹介してきました。いろいろ大変なこともありますが、私自身、施工管理というのはとてもやりがいのある仕事だと感じています。 「斎久工業」は水の設備なら他の会社に負けない技術を持った会社です。だから、どんな難題にも簡単に“不可能”とは言えません。 施工管理というとビル本体を作るほうに興味を持つ方も多いと思いますが、私たち設備の施工管理もとても重要です。特に給排水の設備がなくては、蛇口から水も出ない、トイレの水も流れない…ビルは、死んでしまうのです。そこも私たちがプライドを持っているところです。 入社から6年目。ようやく施工管理の仕事の、半分ぐらいは身に付いたかと思います。おもしろさもずいぶん分かってきました。この現場が完成したら、また妻を連れてきて、忙しい毎日の罪滅ぼしをしたいと思っています(笑)。 |
|
| 現場の仕事、少しお見せします! |
 |
| 入社6年目。メット姿も板についてきました。この仕事の魅力は「自分の作品」を世の中に残していけること。家族や友人に「あのビルの給排水は私の仕事」と自慢できます。 |
 |
| CADの使い方は入社後に、現場で身に付けました。学校で勉強したことがそのまま役に立つ、というものでもありません。だから、理系なら建築出身じゃなくても大歓迎です。 |
 |
| 同じ現場で作業を進める他の施工会社とのミーティングも重要な仕事。限られたスペースに設備を収めるため、電気、空調などの担当会社と話し合って施工図を作成します。 |
|
|
|